カード1枚で便利におカネの出し入れができるカードローン、とても便利ですがカードで引き出す特性上、自分の銀行口座から引き出すことと混同して、ついつい使いすぎてしまいます。
必ずと言っていいほど『ヤバイ…』と思ったときには、すでに返済できない状態になっていることも多いので利用には注意したいものです。
忘れないで欲しいことがあります!
カードローンは借金です!
例えば、自動車ローンで100万円借りたとします。過去に自動車ローンを組んだことのある方は分かると思いますが、たった100万円でも元金と利子を返済するのに数年かかります。
カードローンで、ついつい50万円の限度額まで利用したとしましょう。
カードローンの方が金利(利息)が高いので全て返済するのは自動車ローンよりも困難なんです!
イメージわきますか?
今回は私が実務で得た経験や、私が実践しているカードローン借り過ぎ防止方法をお伝えしますので、今後の利用の参考になれば幸いです!
利用金額を決める
現在のカードローンは貸金業法によって年収の1/3までが利用限度額の上限になっています(全ての利用分含めて)
貸金業法の総量規制の説明は省きますが、こちらで説明しているので気になる方は一緒に勉強していきましょう!
総量規制により大手カードローン会社は限度額を大きめに契約するようになりました、理由は他社より先に自分のところで利用してもらいたいからです。
何よりカードローンを借り過ぎてしまう原因の1つに返済金額の少なさがあります。
50万円借りても毎月の返済金額は1万円~1.5万円前後になっていることが多いです。
返済金額が少なくてラッキーではないんです!その分、長く利息を支払い続ける必要があるのと、もし何かしらの原因で支払いが困難になってしまった場合、カードローンごときで一切の金融取引(自動車ローン、クレジットカードの発行、住宅ローン、事業の個人保証など)の世の中の金融取引が5~7年一切利用できなくなります。
そのため利用金額は…
10回~1年で完済できる金額
を目途にする
これが安心、安全に利用する秘訣だと私は考えています!
例えば5万円借りたなら、月5,000円ずつ支払っていけば、利息と元金併せても11回で完済できます。
カードローン会社の返済金額では5万円借りたら毎月千円程度でしょう。
毎月千円なら全然問題ないじゃん!と思ってしまうのが人間の心理で、おカネが足りなくなると追加でATMで引き出してしまいますが、余計苦しくなってくることを理解しておく必要があります。
カードローン会社は教えてくれない
カードローン会社の収益は私たちが支払った利息です。
貸金業法では金融業者(カードローン会社)は、いかなる理由をつけても全て利息扱いとする(実費除く)としていますので、東京のオフィス街にある本社ビルや2,000人を超える従業員の給料、ATM設置費用、全て私たちが支払った利息が原資になっています。
何が言いたいかというと、返済期間を延ばして長く付き合ってもらうのが彼らにはメリットがあるので、早期完済をすすめてくる業者はいません!
反対に、返済回数を10回前後にした場合、毎月の返済金額が多くなるので借りれなく人が多くなるかもですね
カードローンは便利な反面、このような副作用があることを知っておくことも重要です。
繰り返しますが、ATMで引き出せる自分の資産ではなく、借金なんです!
利用使途を明確にする
一概には言えませんが、ほとんどの場合、カードローンの利用目的は生活費ではないでしょうか?
私が実務に携わっていることはほとんどが生活費でした。
おカネの問題はセンシティブなので、中には言いたくない、生活費と言ってごまかしておこうと思っている人もいたかもしれませんが、それにしても生活費と答える人が多かったです。
生活費が足りなくてカードローンを利用する場合、どうやって完済できるんだろう?とずっと私は昔から不思議でした。
仮にはじめは10回で完済できるように計画を立てたとします
良くも悪くも人間は環境に慣れてしまうものです。限度額いっぱいまで使っていないとメールで「ご利用の案内」が来たり、場合によっては電話営業がかかってくることもあります。
少しくらい大丈夫だろう、もうちょっと使っちゃおうかな、とか気が緩んでくるのも人間ですし私もそうです。
あちらは利息が収益なので営業担当は個人の将来のことまで考えていません。気が付いたら手に負えなくなっているのがカードローンのリスクなので本当に気を付けて便利に利用したいものです。
生活費が足りなくてカードローンを利用する場合ですが、そもそも慢性的におカネが足りていない状況でしたら、生活をアップデートしてカードローンに頼らない生活を工夫する必要があります。
方法ややり方は人それぞれですので、生活費を抑える、収入を上げる、副業を始めるなどで家計をアップデートする方法を考えてみましょう。
会計の改善は収益を上げるか、経費を抑えるしか方法がありません。家計でも個人のお財布事情でも同じことが言えます。
私がやってるカードローンを早く完済する方法
カードローンは、銀行のように通帳がなく、返済方法も複雑なことから、毎月の返済金額に目が行ってしまう特徴があります。
最近の銀行は通帳発行しないところも増えましたけどね
借金の見える化
私はこれを実践しています
どういうことかというと、毎月の明細を破棄したり、保管せずに、目の届く場所に置いておきます。
借金はどうしても目を背けてしまいたくなりますし、毎月払ってるからいいだろうと考えてしまいます、自分にプレッシャーを与えることで『あと、何回払わなきゃか…』と思うようになります。
私の場合はクレジットカードの利用分ですが、200万円を1年で完済しようと計画を立てているので、毎月20万円ほど支払いがあります笑
過去半年の明細を取っておいて、返済後いくらになって、次回返済したらいくら残ってると考えると正直吐き気もします。が、借金とは本来こういうものなのです。
なので、『ご利用の予定はありませんか?』と電話がかかってきたらめちゃくちゃ怒ると思います。(クレジットカード会社なので案内の電話はありませんが)
返済するのは私でしょ!何も考えずに借金を促すな!
※表情とセリフ合ってないかも
明細は手の届く場所に置いておいて、月に2回くらいは見るようにしています。そして、ため息…。早く返済しないと次に進めないな…こう考えて借金と向かい合ってます。
もし良かったらマネしてみてください。参考になれば幸いです。
便利なカードローン、無計画に借りると大変なことになる
世の中からカードローン会社と弁護士がいなくならないのは(債務整理専門弁護士)カードローンの便利さと、借金という認識を持つ人が少ないからです。
世の中には、おカネに無頓着な人もいますが、この記事を検索して読み進めている方は、『何とかしよう、今のままじゃ大変だ』という意識を持っている方なので絶対に大丈夫です!
おカネは自己管理や、自制でどうにもならない部分も多いです。
必要なときは必要な分だけ借りる
ただし、忘れてはいけないのは18%の金利(利息)をつけてお返ししないといけないということです。
利息はおカネのレンタル料ですし、カードローン会社は利息を目的におカネを貸してくれますが、私たち自身が主導権を持って、おカネとカードローンと付き合っていかないといけないことは忘れてはなりません。
- カードローンのカードを持ち歩かない
- スマホアプリを開かないようにする
- 家計簿をつける
- 借入残高を定期的に管理する
正直に言えば、上記のことを試しても借金を完済することはできないでしょう。
カードローンという便利なものを使うのは私たち人間です。人間がしっかりと完済までの計画を立てて、計画どおりにすすめていかないことには、毎月の返済金額だけに目が行ってしまうものです。
今月の返済はクリアできたとか、今月の返済は1万円だから楽勝!という考え方ではなく、10回で完済させるという目標を持って計画的に利用してみてください。
便利なカードローンですが、
カードローンは借金です!
借金は怖いものです
最悪あなたの信用や財産、仕事まで奪うこともあるのがカードローンです。
しっかり便利に使えば、大変なときに助けてくれるありがたいツールです、ぜひ損をしない利用方法を心掛けていきましょう。