【PR】当ページは広告が含まれています。こんな手口に騙される!?

貸金主任者ひな貸金主任者ひな

カード会社で申込の受付、審査をしていると様々なお客様がきます。その時にビックリするようなカードの利用目的を言われることがあります。

例えば
  • 購入してないけど海外の宝くじが当たった
  • 携帯電話会社から懸賞金当選の連絡が来た
  • 必ず儲かる投資話が来た
  • 新規事業に投資できる
貸金主任者ひな貸金主任者ひな

おいおい待て。おかしいだろ。

海外の宝くじを受け取るために事務手数料が必要だったり、必ず儲かる投資話の教材費が必要ということで申し込みに来られます。今も昔もなくならない詐欺案件。どのような手口なのか確認していきます。私の願いはマトモに働きもしない詐欺集団にお金が回らない世の中になって欲しいのです。

ドコモの懸賞に当選した!!

懸賞金に当選

カード会社に申込をすると、カードの利用目的について確認されます。生活費とか旅行費用とかであれば全く問題はありません。

まれに、『えっ!?』と思われる利用目的を言ってくる人がいます。

先日、新規で申込に来店された20歳になったばかりの男性のお客様がいました。利用目的についてお伺いすると、ドコモの懸賞金に当選したので支払のためのお金が必要との事でした。

意味がよく分からなかったので、詳細を聞きました。すると、お客さまは以下のようなお話をされました。

ショートメッセージでドコモから懸賞金当選のお知らせが届く
URLが添付されていて詳細はそこからと誘導される
URLの中を開くとドコモの懸賞金2億円に当選!!と記載がある
当選金受取のエントリーに7千円の振込が必要
7千円の振込をしたら再度ショートメッセージが届く
2億円の振込手数料として2万円の振込が必要と記載がある

手元に2万円がなかったのでカード会社に申込に来ましたとの事でした。2万円振込すれば、2億円もらえるので支払は大丈夫です!!と力説していました・・・。

普通に考えれば、当選金をもらうのに先にお金を振込するって変ですよね???何かおかしいな?と感じるのが普通の感覚です。そもそも、当選金が『2億円』ってないでしょ・・。

若い世代ほど騙される

若い人ほど騙される

特殊詐欺の被害者は高齢者が多いイメージがあります。カード会社へ申込にくる人は圧倒的に若い人が多いです。

貸金主任者ひな貸金主任者ひな

高齢者は現金で支払ってしまうんでしょうね。

20代~30代が新規の申込の6割~7割を占めています。その中でも、とくに20歳~21歳の若年の人が金融詐欺に引っかかってしまう場合が多いです。

タナカは毎日たくさんの人の申込の受付と審査をしているので、『騙されて申込にきているな・・』と思うことはよくあります。

騙されていると疑われる申込の時は『具体的な金融詐欺の事例』を説明しながら、注意喚起をします。

気付いてくれるお客様もいますが、大抵は大丈夫です、大丈夫です、と言われてしまいます。

カード会社としては、出来れば契約して融資をしたいのが本音です。ただ、明らかに騙されている人にお金を貸してしまうのは社会通念上よろしくありません。

貸すも親切、貸さぬも親切

貸すも親切貸さぬも親切

小原鐵五郎さんの有名な言葉で『貸すも親切、貸さぬも親切』があります。小原鐵五郎さんは城南信用金庫の第3代理事長で、全国信用金庫連合会、全国信用金庫協会長を歴任されました。

貸金が必要ならば融資して、お客様のためにならない貸金ならお貸ししないことが親切である、という意味です。騙されているに違いないお客様にお金を貸すのは不親切なんです。

カード会社の現場では、絶対に騙されていると確信がもてるときは契約をお断りしています。騙されていそうだけど平気かな、と思う時も多々あります。

そう言ったときは、『金融詐欺の手口』『カードや暗証番号の管理』をしっかり説明し、ご理解を頂いてから契約をおこなっています。

USBが49万円

49万円のUSBメモリ

先日、Yahoo!ニュースに載っていた金融詐欺の事例です。儲け話があるとしてUSBメモリに入った投資教材を売りつける手口の話でした。

記事のおおまかな部分は下記の内容でした。

大学生が絶対儲かる投資関連学習教材が入ったUSBメモリを49万で購入するように勧誘される
お金がないと言うと、消費者金融会社で借りるように言われる
借入したお金でUSBメモリを購入する
USBメモリの内容が理解できない
理解するには勉強が必要と、有料セミナーへの参加を勧誘される
結果、儲けることはできずに49万円の借金だけが残る

この記事を読んだときに、思い当たることがありました。カード限度額50万円で契約して、49万円の利用をしていく人って結構いるんです。

50万ちょうどの利用ではなくて、なんで49万円なんだろう???と違和感を感じたのを思い出しました。

20代前半の若い世代は『おいしい儲け話』を信じてしまうケースが非常に多いです。

怪しいと思ったら188に電話を!!

「110番」は警察につながります。「119番」は消防署につながります。では、【188番】にかけたらどこにつながるか分かりますか?

正解は、消費者庁の『消費者ホットライン』です。『188(いやや!)』は消費生活のなかでのトラブルや困ったことについて相談したいときに利用できます。

消費者ホットライン

・悪質商法による被害、訪問販売・通信販売等などの事業者との契約トラブル

・産地の偽装、虚偽の広告など不適切な表示に関する事業者とのトラブル

・安全性を欠く製品やエステティックサービスによる身体への被害

消費者トラブルにあっても、『自分のせいだから仕方がない』『相談できるところがない』とあきらめる人も多いです。

しかし、『188(いやや!)』に連絡して、相談したことによってトラブルを解決し、被害を回復できたケースもあります。

とくに金融詐欺の被害にかんしては消費者ホットラインには数多くの相談が寄せられています。類似の詐欺の手口も多いので、相談すれば詐欺かどうかの判断をすぐにしてくれます。

少しでも違和感を感じたら、お金を払うまえに一度相談をしてみましょう。