カードローンの借り換えはお得なの?

私が消費者金融で働いていたとき、借り換えローン販売の担当をしていました。当時はアコムで借り換えローンと呼び、プロミスはおまとめローンと呼ばれていました。呼び方に一貫性はなく、貸金業法が複数社のまとめローンを借り換えと呼んでいたため、定義が混同していました。

日本貸金業協会が借り換えローンを詳しく説明しているので気になる方はこちらを参考にしてみてください。

現在、借り換えローンとおまとめローンの意味合いは定義が分かれています。

借り換えローン
金利の高い会社や返済金額の大きい会社を、銀行ローンなどの安い会社に変更すること。(1社から1社へ)
おまとめローン
複数ある借り入れを1つにまとめること。(複数社から1社へ)
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上記のような意味合いで説明されることが多くなりました。多分ですが『住宅ローンの借り換え』という言葉が浸透したことによって、両者の意味合いが変わってきたように感じます。

利息の支払いがきつくなっている方は借り換えを検討しましょう』と説明されるケースが多いと思いますが、実際は支払いがきつくなってしまってからでは借り換えは不可能と考えてください。

借り換えローンは早めに手を打つことで驚くほどの効果を発揮します。

借り換えの効果やメリット、デメリットなどを詳しく説明していきます。最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

カードローンの借り換えってどういうこと?

借り換えローンを簡単に説明

仮に100万円を15.0%で借りているカードローンを、11.0%の銀行カードローンに切り替えた場合で考えていきます。

上記の表のとおり、金利が下がることで返済金額は1万円安くなり、毎月の利息は3,287円安くなります。(単純計算で年間、約4万円の節約)

また、借り換えた後も3万円ずつ返済をすれば、完済までの返済回数は4回減り、12万円の支払いがなくなります。

金利の安い会社に借り換えるだけで金利や返済金額が有利になります。これがカードローンの借り換えです。

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金利が安いとお得感が満載なので、金利の安い銀行カードローンに借り換えの申し込みをしたいと思う方も多いことでしょう。ただし、借り換えは信用力が高い人が有利という点に注意が必要です。

どういう人が借り換えに向いてるの?

借り換えを検討した方が良い方は?
  1. 会社員
  2. 安定した収入を客観的に確認できる方
  3. 年収の1/3、または1/2まで借りていない方
  4. 提携クレジットカード等を利用している方
  5. ポイントにつられてカードを作ってしまった方

まだ、お金を借りられる状況だけど新たに借り入れる必要がない』このような余裕がある方が審査に通りやすいと言えます。理由は明白で、銀行は多重債務者を救済するためのシステムではなく、信用力の高い方に自行で利用してもらいたいと考えているからです。

銀行カードローンの審査の骨子
  1. 信用情報に傷がついていない
  2. 給料などの安定した収入がある
  3. 勤務年数は長い方が有利
  4. 収入金額は高い方が良い
  5. 自行で銀行取引がある人は有利

銀行はこの点を重視して審査を行っています。

つまり、返済に余力がある方が対象になっていると言うことです。

また、提携クレジットを利用しているけど不便、キャッシュバックキャンペーンなどでクレジットカードを利用している方も借り換えを検討してみてください。

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提携カード等で不便な思いをした方の体験談を伺ってきました。

友達と旅行に行くときに、3万円キャッシュバックキャンペーンの特典があるクレジットカードを旅行代理店に勧められた。旅行代金20万円が17万円になるので契約して利用した。
返済は自動で分割になり毎月3千円の58回払いだった。返済回数は長いものの、毎月3千円だから放置していた。
本人は大学を卒業して一人暮らしを始めた。毎月3千円の返済だったので完全に存在を忘れていて住所変更の手続きを忘れていた。
両親が実家に送られてきた返済明細書(毎月送付されるもの)を見て激怒。初めは本人も何のことかさっぱりわからず。
思い出したら大学のときの旅行を分割払いにした借り入れだと判明。何年も放置しているのでカードもすでになく連絡先もわからず一括返済の方法を調べるのに手間がかかった。

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一見、キャッシュバックキャンペーンなどはお得感があるものの、自動で分割払いになっているケースもあり使い勝手が悪いものもあります。
このような場合は、金利の安い銀行カードローンにまとめてしまったり、借り換えをした方が良いというケースもあります。

クレジットカードは、キャッシュバックやポイント還元などのサービスを主体にした使いやすいカードから、今回のケースのように旅行の特典に特化したものなど様々です。

特典に特化したクレジットカードは一時的なサービス内容は良いものの、自動で分割払いに設定されていることもあるので利用前に確認しておきたいところです。

消費者金融の借り換えローンとの違い

消費者金融の借り換えローンとの違い

最近は聞かなくなりましたが、一時期、消費者金融も借り換えローンに力を入れていたことがありました。

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私はそのころ、朝から晩まで借り換え対象の方に電話で案内をしていました。

銀行カードローンは、金利の安いカードローンに切り替えるだけの契約なので、借り換えた後も限度額の範囲内で借り入れをすることが可能です。

その反面、消費者金融の借り換えローンは、返済に支障がありそうな方への救済措置としての契約と位置付けられていて、契約後は返済のみの契約になります。

(貸金業法の借り換えローンは、顧客に一方的に有利、かつ段階的に借り入れ金額を減らすための契約と位置付けられているため)

もう少し詳しく説明すると、消費者金融の借り換えローンは、貸金業法が定める例外貸付に当たり、年収の1/3を超えていても契約可能です。契約可否は各会社の判断に委ねられています

そもそも、消費者金融を利用している方の平均年収は200万円~300万円台の方が多く、銀行カードローンは平均すると500万円前後の方が顧客になっています。

借り換えると一言で言っても、年収に応じて、まとめ方が変わってきます。

借り換えは毎月の返済額を減らしたり、返済回数を減らすことも可能!その効果は?

カードローンは金利が下がることによって、毎月の返済金額の軽減や、借り換えた後に今と同じように支払いを続けることで返済回数が減ってきます。

借り入れ金額年率返済金額返済回数
100万円15.0%3万円44回(総額1,320,000円)
100万円11.0%3万円40回(総額1,200,000円)

上記の表では、利率15.0%と11.0%で100万円利用している場合の返済金額と回数です。全く同じカードローンでも、利率が安くなることで4回分返済が減ります。12万円支払いが減るのでお得です。

 

借り入れ金額年率返済金額返済回数
100万円15.0%3万円44回
100万円11.0%2万円68回

仮に、毎月の返済金額を少なくしたい場合も、利率が安くなっているので最少2万円前後の返済が可能です。

返済金額が少ないので返済回数は伸びますが、都合が良いときに多く支払うことも可能ですし、返済金額が少なくなることで返済計画が立てやすくなります。

冒頭でも説明しているとおり、金利が4.0%下がるだけで毎月の利息は3,000円前後安くなります。安くなった分早めに返済していくのか、返済金額を減らしていくのか都合の良い方を選択してください。

銀行カードローンの借り換えのメリットとデメリット

借り換えローンは大きなデメリットはない。審査に通れば大きな恩恵を受けられます

銀行の借り換えローンは『利息を安くしたい!支払い金額を少なくしたい!』と思ったら自発的に行動することが重要です。

本当にお得になることは誰も教えてくれません。自分で考えて、気づいて、行動する必要があります。そして、借り換えローンは銀行カードローンの審査に通過する必要があるので、申し込みなどの手間はかかります

申し込みの手間はあるものの、借り換えはメリットが多く、大きな恩恵を受けられます。

借り換え先は銀行カードローンに限定されますが(金利が安い)下記の銀行がおすすめです。ネット銀行ならではの金利を提示してくれたり、申し込み時に借り換えのために申し込みをしたと伝えると審査に通りやすい可能性もあります。

銀行カードローンの借り換えでデメリットはありませんが、審査に通った後カードを複数所有することになるので、気持ちが大きくなってお金を使い過ぎてしまう。なんてことにならないようにしましょう。

また、借り換えたい金額が100万円なのに、審査の結果、限度額が50万円しか下りなかった場合は注意が必要です。金利が安い方に限度額を移すことで全体的にかかる利率は低くなりますが、カード枚数が増えることで返済金額が多くなったり、管理が煩雑になったりすることがあります。

借り換えても、借り入れ金額が増えてしまっては元も子もありません。

借り換えローン審査について

借り換えローンの審査は?

多くの銀行では、借り換えローンとして商品を販売しているのではなく、『借り換えOK』という表記をしている点に注意が必要です。

どういうことかと言うと、すでに借り入れがある状態で新たにカードローンの申し込みをするので、審査通過率は通常より低くなると考えた方が良いのです。

とは言え、悩んでも仕方がないことですし、審査をするのは銀行側です。あなたが『契約したい!』と思う銀行に申し込みをするのが最大の解決策になるでしょう。

審査に通りやすい人と審査に落ちやすい人は?

銀行は安定した収入がある方が審査に有利です。当然フリーランスや会社経営の場合も安定した収入になりますが、ここで言う安定した収入とは会社員や公務員など、給料がある方です。

自営業やフリーランス、年配の方は審査に通らないということではなく、公務員や会社員が有利ということです。

また、銀行カードローンの審査は既存の取引のある方が審査は通過しやすい傾向にあるようです。

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例えば、少し借り入れ金額が多くても、給料の振込に指定している銀行なら毎月の手取り金額がわかりますし、銀行口座の残額などから返済余力を調査することも可能です。

返済がキツい・・・総量規制ギリギリまで借り入れをしている場合は審査に通らない

すでに借り入れ金額が多い場合は契約は難しい

毎月の返済金額が多すぎて返済できない月がある

すでに総量規制ギリギリまで借り入れをしている

借金が全然減っていかない

このように感じている方は残念ながら借り換えローンの契約は難しいと言えます。銀行カードローンは総量規制の適応を受けないものの、審査内容は銀行法に基づき行われています。

銀行カードローンの審査は年収の高い方には高い限度額を出すものの、審査内容は消費者金融より厳しいのです。

このように感じている方は消費者金融のおまとめローンを検討してみてはいかがでしょうか。

銀行の借り換えローンまとめ

年収が同じように500万円だとしても、借り入れ件数や借り入れ金額によって限度額が変わってくるのが審査です。同じ年収を得ていても人間には性格があり、給料の範囲内で生活している人、欲しいものを際限なく購入する人などさまざまです。

銀行カードローンは審査をする上で年収金額を確認しているものの、借り入れの状況なども加味されています。

そのため、借り換えは困窮する前に対応することが重要なのです。