銀行と消費者金融に天罰?知ってて放置した罪は大きい

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先日、こちらでご説明のとおり、NHK系列で銀行カードローンの実態が報道されました。

 

報道の2週間後に3メガバンクは自主規制を発表しました。

【参考:大手3銀行、カードローン自主規制強化 融資上限引き下げも

 

対応は早く、4/12に報道されて銀行が自主規制の意向を表明したのが、わずか2週間後の4/27です。

 

内容は、銀行カードローンの自主規制の内容を強めるということ(総量規制と同様の貸付上限を設ける、収入証明は50万円以上の契約時の求めるという内容を盛り込む予定)

 

消費者金融は極端に悪い報道を怖がります。そもそも嫌われる職種なので、悪い噂を必要以上に嫌がります。銀行も同じでクリーンなイメージを保ちたいので、世論が敵になるようなことを避けたいと常日頃考えているでしょう。

 

報道されてすぐに自主規制をするくらいなら、問題が起こる前にやっとくべきではないのか?と私は感じています

 

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こうなるのは簡単に予想できましたが、私たちもキャッシング利用について制限されることを理解していく必要があります

本当はこうあるべきではなかったんです

 

今回の記事は、私の意見を色濃く反映しています。偏った内容ですが、できるだけ中立な立場で自主規制の件と、背景を解説していきます。

 

規制の原因は銀行と消費者金融が悪いのは明白

銀行と消費者金融が悪いのは明白

テレビでは報道されていない部分ですが、NHKディレクターが銀行カードローンの件を調査した元情報は、宇都宮弁護士が『銀行カードローンはおかしい!』と問題提起したことによります。

 

東北の年収200万円前後のシングルマザーが、キャッシングの借り入れ額の合計が、500万円近くまで膨れて多重債務苦、裁判所に破産申し立てをしたことが発端です。

 

消費者金融の借り入れについては、総量規制で法律の制限がされているものの、銀行は銀行法の範囲で貸し付けを行っているので総量規制の抵触がありません。

 

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銀行は消費者金融よりも審査が厳しんですが、一部暴走した銀行と保証会社があり(名前は出せませんが)今回、大ごとになったという感じです

 

私も知りませんでしたが、銀行が保証会社に圧力をかけて保証を通すような話も報道ではありましたね。

 

契約した側の問題は大まかに以下のとおりです

チェック銀行は契約者が破綻しても、消費者金融から全額『保証』されるので損失を出すことはない

チェック銀行は営業数字の目標(月間貸し付け金額の合計)達成のためゴリ押しで契約をすすめた

チェック保証会社も回収不能とわかっていながら、銀行の圧力に屈して保証した

チェック総量規制に抵触しないカードローンなので、一部暴走した銀行と保証会社があった

 

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変な話ですが、キャッシングの営業数字って貸付金額なんです。つまり、無理やり契約させても1か月以上持てば、見た目の貸付金額は多く見えます 貸付金額が銀行の決算書に記載されるので営業部はこの数字ばかり見ています。本来、翌月破綻すれば元金回収が不能になるので、無茶はしないんですが、銀行は契約者が破産しようが、支払不能になろうが関係ない!というスタイルです

 

関係ないとは思ってないかもしれませんが、やっていることは、人がやるべきことではないと私は考えています。

 

銀行と消費者金融は血も涙もなく、金儲けのため(見せかけ貸付は自爆行為ですが・・・)に返済能力のない人との契約を推し進めた結果、天罰が下ったのではないでしょうか?

 

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さらに問題が大きくなれば、『貸しすぎだ、金利が高いだ』という世論が高まり、お金を貸す側がさらに肩身の狭い思いをすることになります

 

規制後の銀行カードローンの審査について、元銀行カードローンの審査担当者から詳しい話を聞きました。

【参考:銀行カードローンの審査は厳しい?審査基準や特徴と注意点を聞いてみた

 

 

総量規制導入の背景も全く同じ

貸金業法の改正、総量規制導入の背景も全く同じ

私が入社した頃は、信販系の信用情報センターCICの情報は、事故情報以外見れませんので今より状況は最悪です。

 

明らかに返済できないだろう・・・』という人にも、会社の規定で契約をしていました。債務不履行になったと思います。

 

契約した後に会うこともありませんので想像するくらいしかできませんが、手取り30万円の既婚者男性で、毎月の返済金額が15万円という人とも契約していました。

 

当時は、法的整理や借金苦による自殺が社会問題になって世論が大きく動いたことにより、貸金業法の改正、総量規制の導入に至りました。(かなり割愛した説明ですが)

 

改正貸金業法は平成18年に改正され、段階的に新しい法律の施行が進みました。完全施行されたのは平成21年6月18日です。

【参考:貸金業法

 

貸金業法が完全に施行されて今年で9年目です。

 

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当時の状況は貸金業内部の人間からすると最悪でした

私の会社も潰れるかもしれないと本気で思いましたね・・・

 

  1. 貸金業法の施行
  2. 利息返還請求(過払い金請求)も多かった
  3. 現金がない消費者金融の貸し渋りがした

 

トリプルパンチで消費者金融は中小企業がほとんど破綻し、大手でも武富士、アイフルが自力で営業することができなくなり破産、ADR(裁判外紛争解決)をしました。

 

貸金業法の改正の根底には多重債務者問題や過剰貸し付け、過酷な取り立て問題があったにも関わらず、たった9年で同じ問題を消費者金融と銀行が起こしています

 

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キャッシング会社が拝金主義だと言われても致し方ないですよね。同じことを繰り返せば気が済むのか・・・

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規制をかけても歴史は繰り返される

繰り返す

今回の件で、銀行カードローン問題が表面化して法律をいくら改正しても同じことは起こります。キャッシング契約はお金が絡む欲望産業(私はそう思っています)で、一時的に金融機関に規制をかけても忘れた頃に同じことをやります。

 

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理由はカードローンって、金融会社からすれば、すごーく儲かるんです!

 

ちょうど、私の住宅ローンの返済計画表が来ていたので、返済計画表を確認してください。

住宅ローン返済計画表

住宅ローンの残高が1,000万円残っているんですが、毎月の金利は12,000円です。これと比較すると、カードローンは40万円借りるだけで返済金額12,000円です。半分が利息なので、カードローンで80万円借りた場合、住宅ローンと同じだけの金利を支払う必要があることを冷静に考えてキャッシングを利用する必要があります。

 

借入額住宅ローン
1,000万円
カードローン
40万円
カードローン
80万円
毎月支払額内緒約12,000円約24,000円
毎月の利息約12,000円約6,000円約12,000円

※カードローンは18%で計算

 

住宅ローンを組んだ方は記憶にあると思いますが、有給取って何度も銀行に行って、保証会社の審査があって、担保の根抵当権設定したり、司法書士同席の上手続きしたりで時間と手間がかかります。

 

それに比べてカードローンは審査時間30分で同じだけの利益が取れるのです。※銀行カードローンは14.6%を上限金利にしているので若干の違いはあるものの、概ね同じような感じです。

 

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あなたが銀行の営業部長なら、どちらの商品に力を入れますか?

 

しかも、カードローンなどの借金は人に話しにくいという盲点もあり、多少苦しくなっても誰にも相談しないという闇の部分もあります。このような原因が重なり合って銀行と消費者金融を拝金主義に進ませています。

 

とは言え、私は申し込みをする側にも問題はあると考えています。

 

申し込みする側の問題点

お金がないとすぐに申し込みを考えるのは待ったです。

カードローンで借り入れが増える原因の1つに『返済のための追加借金』があります。

 

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本来なら、この時点でオーバーローンです

しかし、カードローンの返済は少額で1万円前後で済むケースも多く、給料日までがんばれば、なんとかなるのではないか?と考えてしまいがちです

 

この部分も借金の闇の部分です。

チェック給料日までがんばれば、何とかなりそう

チェック増額申込のメールが来たからカンタンに手続きしたらネットで5分で契約終了

チェック試しに新規申し込みしたら審査に通った

 

一時的に借金で今月の返済をクリアできたとしても、明らかに債務が増えている事実を冷静に判断しなければなりません。そして、貸す側は上限まで際限なしに増額や契約をしますが、あなたの債務状況や、返済状況をわかっているフリをしながら、知ろうとしません。

 

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つまり、契約する側が金融知識を身につけ『これ以上借りたらヤバい』という感覚を身につける必要があるんです!

あなた自身や、あなたの家族を守るのは、あなたしかいません

 

法的整理者数の推移

破産者数推移

【出典:総務省統計局|司法統計

 

自己破産件数は平成24年から減り続けていましたが、今年に入って増加しています。カードローン契約者が、債務不履行になるまで3年~5年と言われています。つまり、破産者数が増加するタネは3年~5年前にすでに蒔かれていたいたと想像できるんです。

 

銀行は金利が安いから安全じゃないの?

金利が安ければ安全だと思った

私が消費者金融に入社したときの上限金利は29.2%でした。これが貸金業法の改正により上限18%(遅延損害金は20%)、これに比較すると銀行カードローンは14.6%を上限にしています。

 

貸金業法は多重債務者問題にテコをいれて作られました。高金利や過剰貸し付けを抑制すれば問題は解決するだろうと有識者は考えました。

 旧貸金業規制法時代貸金業法銀行法
上限金利29.2%18.0%14.6%
旧制時代との金利差0▲11.2%▲14.6%

 

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総量規制が導入され、金利も当時より11.2%安くなっています

しかも、銀行カードローンについては金利は1/2まで下がっています

それでも、破産者数が増加している理由がわかりますか?

 

結果から言えば、総量規制を導入したことで大幅に多重債務者を減らすことはできました。

 

チェック総量規制導入により消費者金融と銀行が自社で借り入れをしてもらうために増額審査の基準を緩めた

チェック金利が安くなっても、限度額契約(繰り返し利用ができる)ことで返済した分を追加で借り入れする人が多い

チェック借金には中毒性があり、便利に利用できるとカードローンに頼る生活に慣れてしまう

このような理由があると私は考えています。

 

田中さん田中さん

確かにカードローンは、あといくら使えるって考えちゃうのよね

 

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ですよね!

つまり、貸す側は貸すことしか考えていないので、消費者側がキャッシングの特性を理解して借りすぎないよう、自分で自分を守る必要があるのではないでしょうか?

 

お金が急に必要になったときは、冷静な判断ができなくなることもありますし、給料も上がらない時代です。借り入れに頼らないと生活できない場合は、キャッシングではなく収入を増やす方法も考えていく必要があります。

 

貸金業務取扱主任者制度の骨抜き

貸金主任者意味ない

貸金業法では、貸金業務取扱主任者の試験を国家資格まで引き上げ、合格率も20%と勉強しないと合格できないレベルの難しいものになりました。

 

そして、各営業所に1人、大型センターでは50人に1人の割合で主任者の設置が義務付けられています。貸金業務の適切な運用を指示することが義務ですが、設置されているだけで、何の権限もありません。

※自社の場合

 

第二章の二 貸金業務取扱主任者制度

(資格試験)
第二十四条の七  内閣総理大臣は、内閣府令で定めるところにより、貸金業務取扱主任者資格試験(以下「資格試験」という。)を行わなければならない。
2  資格試験は、貸金業に関して、必要な知識について行う。

貸金業務取扱主任者は「当該営業所又は事務所において、貸金業の業務に従事する使用人その他の従業者に、貸金業に関する法令の規定を遵守して、貸金業の業務を適正に実施するために必要なものを行わせるための助言又は指導を行う」とされています。
また、貸金業者は「貸金業務取扱主任者がこうした助言及び指導の職務を適切に遂行できるよう配慮しなければならない」とされており、貸金業務に従事する使用人その他の従業者は「貸金業務取扱主任者が行う助言を尊重し、その指導に従わなければならない」とされています。

【出典:日本貸金業協会資料

 

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明らかに、この人と契約したら潰れちゃうよという場合でも主任者に権限はなく、会社のマニュアルや内規に従った契約を強いられます。反発しようものなら、干されて窓際サラリーマンになってしまう弱い立場にあります。

 

本来なら自分の正義をかざすのがカッコいいんでしょうけど、サラリーマン根性丸出しで申し訳ありません。

 

キャッシング市場の需要はなくなりません

現行では誰も守ってくれない

リスクやデメリットの説明ばかりになりましたが、キャッシングの需要はなくなることはありません。キャッシングは包丁に似た特性を持っており、正しい使い方をすれば調理に欠かせない道具になりますが、扱い方を間違えればケガをしますし、時には凶器になることもあります

 

貸す側も貸される側も相手の立場に立って、便利な道具としての側面を説明したり、扱い方を間違わないよう、説明して誰もが便利に使える世の中になってくれれば嬉しいと思っています。

 

貸金業務取扱主任者がコンシェルジュのように、時間をかけてでも金融知識を説明して、場合によってはFPに一部情報提供して、債務を増やさないための第三の道が開けることを願っています。

 

キレイ事が多くなりましたが、私たちも仕事が終われば一般消費者でお金を借りることもありますし、クレジットカードも使います。貸す側の人は、もし自分の家族が申し込みに来たら、一生懸命カードローンの説明をすると思うんです!こなし仕事になっている消費者金融業界に大きな問題があると言わなざるをえません。

 

30分で審査、1時間以内に借り入れできるのは大きな魅力ですが、簡単すぎるから見えないデメリットもあります。規制をかけるのは簡単ですが、規制は消費者側から選択肢も同時に奪います。『借りられるけど借りないキャッシング』『増額案内を頻繁にしない消費者金融』このようなバランスが必要なのではないでしょうか?

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