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厚生労働省が2017年に発表した内容では生活保護受給者は214万人。日本国民の2%にあたり、50人に1人が生活保護費を受給している状況で、受給数、受給金額共に高止まりしています。
また、生活保護と密接な関係にあるのが不正受給問題です。世の中には悪いことを考える人もいて、生活保護の不正受給問題は度々問題になります。
不正受給がケースワーカーの正義感を刺激して、不幸な事件が起こるのも生活保護が抱えている問題の1つだと言えます。
生活保護は厚生労働省が指針やガイドラインを出し、運用は市区町村に委ねられています。そのため、受給開始が早い地域や遅い地域、場合によっては生活保護の申請が却下されるケースもあるようです。
この記事を作成するに当たって、生活保護に関係する方々にインタビューや体験談を伺いました。
- カードローン会社で働いていた私の経験
- 生活保護受給者への聞き取り調査
- 厚生労働省公式発表のデータ等
こちらの記事では、前半は生活保護の基本的な情報を記載していて、後半の4⃣から生活保護を受給するための条件や方法をまとめました。
生活保護は生存権の最後の砦!国民が飢えないための制度
生活保護制度の役割は、憲法に明記されている生存権を制度化したものです。日本には年金制度や国民皆保険制度、各種助成金や補助金の制度がありますが、生活保護は、人間が最低限度の生活を送ることを国が保障してくれる制度です。
本来、仕事をして所得税や住民税、社会保障費を納め、給料の範囲で生活して定年を迎えたら年金で生活する。これが政府の思い描く日本国民の姿ですが、予定どおりにならない場合は国が最低限の保証しましょうという考え方で成り立っています。
日本国憲法第二十五条
すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
この条文はマンガ、ドラマのタイトルにも採用されているので知っている方も多いことでしょう。日本は25条を遂行するために国民皆保険や年金制度を法制化していますが、生活保護制度もその一環として含まれています。
江戸時代までの封建制度では国民には人権はなく、生存競争に負けた国民は餓死する運命でした。国家が近代化したことで国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を得たわけです。
生活保護費は年金や他の給付制度を合わせて利用することもできます。その際、生活保護費は、他の給付金を受けて足りない部分が支給されるようになります。
あくまで健康で文化的な最低限度の生活と憲法に明記されているので、自家用車を持ってはいけない、不動産を所有してはいけないなど禁止事項はあります。ただし、連絡手段として携帯電話や冷房器具などは認められているケースも多いようです。
続いて、生活保護の種類について確認していきましょう。
生活保護の種類と内容
【出典:健康で文化的な最低限度の生活】
扶助の種類 | 内容 | 詳細 |
生活扶助 | 日常生活に必要な費用 (食費、被服費、光熱費等) |
(1)食費の個人的費用 (2)光熱費等は世帯共通費用を合算して算出。 特定の世帯には加算があります(母子加算当) |
住宅扶助 | 家賃 | 定められた範囲内で実費を支給。 |
教育扶助 | 義務教育を受けるために必要な学費等 | 定められた基準額を支給。 |
医療扶助 | 医療サービスの費用 | 費用は直接医療機関へ支払い。 (本人負担なし) |
介護扶助 | 介護サービス等の扶助 | 費用は直接介護事業者へ支払い。 (本人負担なし) |
出産扶助 | 出産費用 | 定められた範囲内で実費を支給 |
生業扶助 | 就労に必要な技術の修得等にかかる費用 | 定められた範囲内で実費を支給 |
葬祭扶助 | 葬祭費用 | 定められた範囲内で実費を支給 |
生活保護は上記の8つの種類で成り立っています。生活保護の支給が開始されても、全ての扶助が適用される訳ではなく、必要な扶助だけ受けられる仕組みです。
生活保護の申請や、今後の面談、相談を請け負ってくれるのがケースワーカーが話の内容から必要な扶助を決めていきます。
生活保護の窓口になる福祉事務所の職員や、市区町村が雇った人でケースワーカーと任命された人のこと。
ケースワークの主な業務は、生活保護受給の正否に関わったり、相談援助としての相談、訪問等を行う。
また、医療機関や介護事業者との調整や、生活保護受給者の自立支援等を幅広く行っている。
生活保護の申請や相談に福祉事務所に行ったときに話を聞いてくれるのがケースワーカーと呼ばれる方々です。相談内容からケースワーカーが必要な扶助内容をチェックしてくれます。
本人の相談内容を確認して、ケースワーカーが扶助を決めるので、どのような扶助があるのか事前に調べておく必要はありません。
生活保護は申請主義!しかし誰でももらえる訳ではない
法律は曖昧で、『すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する』これだけでは、どのような人が生活保護の対象になるのか非常にわかりにくいです。
生活保護は略して生保。通称ナマポとも呼ばれていますが、今月の給料が少し足りないとか、友人のご祝儀が多くて生活費が足りないという理由では許可が下りることはありません。
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会社名 | 最大限度額 | 金利 | 審査時間 | |
---|---|---|---|---|
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800万円 | 3.0%~18.0% | 10秒簡易審査 | ||
800万円 | 3.0%~18.0% | 最短20分※ | ||
※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 |
生活保護についてはこちらの記事も併せて参考にしてください。
【参考:生活保護受給者の権利と義務|メリットとデメリットを申請前に確認!】
働ける人は働く!財産がある人が財産を処分することが鉄則
生活保護費は住んでいる地域や扶助の種類により受給される金額が変わりますが、東京都内の受給者の単身家計では9万円~13万円になることが多いようです。
生活保護は国の最後のセーフティーネット。生活困窮者を保護するための制度ですが、申請をすれば誰でも給付が受けられる制度ではありません。
特に働く能力があるけど生活に困窮しているというパターンでは、生活保護の申請は許可されないケースが目立ちます。『働ける人は仕事を見つけて仕事をしてください』という原則に基づいています。
また、自宅が持ち家、自家用車を所有しているケースは、財産を処分して、生活費に充てることが前提条件になっています。
それ以外にも、扶養義務者がいる場合、(同居家族や親、子、親戚等)は福祉事務所が扶養義務者へ『お宅の○○さんが生活保護の申請に来ています。扶養できませんか?』という通知を送付します。
扶養義務者への通知を嫌がって生活保護を申請しない人が多いという話も聞きます。確かに親族や親せきに恥をさらすのは避けたいという心情が働くのは理解できます。
すでに基礎年金や障害年金、その他の給付を受けている場合は、給付金額を差し引いた金額が生活保護費として支給されます。
生活保護の詳しい申請方法や、調査に通りやすい方法をこちらの記事にまとめました。併せて参考にしてみてください。
【生活保護ノウハウ】生活保護を受けられる条件と給付される金額は?
生活保護と不正受給問題
世の中には悪いことを考える人もいて、国から合法的にお金をもらえるなら上手に手続きをして生活保護費を支給してもらおうと考える人もいます。これが不正受給です。
本来は社会的弱者を救済する制度を悪用する輩はいるものです。ここ数年、生活保護の不正受給は社会問題にもなっていて、国から詐欺罪で訴えられ、受給金額の返還を求められるケースも増えています。
- 収入があることを隠して不正受給を受けている
- 財産があることを隠して不正受給を受けている
- 就労できる環境になったのに報告を怠っている
しかも、生活保護のメリットは受給金額だけではなく、税金や国民年金保険料、健康保険料の支払いが免除になり、病院も無料になります。
無料といっても治療費が無料になるはずはなく、国が税金を使って個人の面倒を見てくれるという訳です。
生活保護の不正受給は限られたごく一部とされながらも、国民の税金が一個人の生活費に充てられているので、国民感情として不正受給は関心は高いです。
また、貧困ビジネスに生活保護費が利用されるケースもあります。地下組織や半グレ組織が一般社団法人を作り、無料低額宿泊所を運営しているケースもあります。
国への届け出で設置されている福祉的居住施設。社会福祉法第2条3項が規定する施設ですが、生活困難者を社会復帰させるために、無料または低額な料金で簡易住宅を提供し利用される事業とされています。
もちろん、正規な社団法人もありますが、実態のわからない事業者も多いという現実もあります。無料低額宿泊所自体が福祉施設として届け出を出しているのでケースワーカーも不正業者と知らずに紹介してしまうということも過去にはあったようです。
雨風をしのげる居住施設で、三食の食事も提供されるので一見まともに見えますが、生活保護費の8割~9割を徴求している業者も未だ多いようです。
過去に無料低額宿泊所を運営している事業者に話を聞いたことがありますが、公園などからホームレスを探して生活保護を申請させて、生活保護費を業者が受け取って自社の施設に住まわせることが多いようです。
部屋の広さは1~2帖ほどで、改造された一戸建てやマンションの1室で集団生活を行っています。
生活環境を見れば、無料でも低額でもありません。2009年に千葉県の市川市では市議が『一部屋を2つに分けて、家賃が4万円を超えるのはおかしい』と不快感をあらわにしています。
不正受給を撲滅!ケースワーカーの行き過ぎた?行動が報道されたこともある
【出典:健康で文化的な最低限度の生活】
生活保護問題は納税者の関心度が高く、不正受給などがあると社会は敏感に反応します。正しい給付は正しく行ってくれますが、不正受給は許さないと考えるケースワーカーも多いのです。
2017年1月に神奈川県小田原市の職員が不正受給をする人はカスであるとプリントされたジャンパーを着用して生活保護受給者宅を訪問したことが社会問題になりました。
不正受給を撲滅したいと思う心は理解できますが、行き過ぎた事例として報道されました。
ただし、生活保護費がないと生活できない人は気持ちを傷つけられたもしれません。小田原市長が行き過ぎた行動として謝罪会見を開きました。
生活保護は、社会的弱者を救済する制度でありながら、不正受給問題を抱えていて、市区町村は非常に難しいかじ取りを迫られています。
生活保護の打ち切りで最悪の結末に至ったこともある
2015年に東京都立川市では、生活保護を打ち切られた翌日に自殺をしたということでニュースになったこともあります。
市区町村からしてみれば、市民の血税が生活保護費に利用されているので『働ける人は働いて欲しい』と考えるのは当然のことだと言えます。
状況はわかりませんが、何度も面談を重ね、打ち切りと判断したはずです。この事例では、男性は精神疾患の可能性が高く打ち切りは不適切とされていますが、実際に精神疾患があれば、診断書を持っているのが普通ですし、報道の仕方にも問題があるように感じます。
保護費は生活保護生活者の命とも言えるお金を握っているので、判断を間違えると最悪な結末になることもあります。
安易に保護費が打ち切られていないとは思いますが、難しい問題を決裁するのは福祉事務所も頭の痛い問題でしょう。
続いて、生活保護の申請が通りやすい事例や環境などを紹介していきます。
本題!生活保護が通りやすい事例は?
生活扶助(仕事がない、お金がない)からの生活保護申請は審査に時間がかかります。ケガで一定期間仕事ができない、収入がなく食べ物を買うお金すらない。
このようなケースでは、仕事を始められるまでの受給になりますが、申請から受給まで時間がかかることも多く、福祉事務所も複数回に及ぶヒアリングや家計の調査を行う必要があります。
また、受給が決定した後も、面談で『いつから仕事ができそうですか?』『ハローワークに行っていますか?』など、積極的な社会復帰に向けた提案をしてくれますが、この面談結果によっては生活保護費の打ち切りや、今後の受給金額の増減、今後の生活の仕方が決まってきます。
今回、お話を聞かせてもらった生活保護生活者(過去にもらっていた)方の話が参考になると思います。2人とも共通している点は第三者機関に生活保護の申請を勧められたという点です。
どのような状況で生活保護を受給するようになったんですか?
僕は、大きな病気を患って長期入院をしたことが原因です。その頃は家族とも別々に生活するようになっていて、仕事も続けられず、お金もなく、入院費も支払えない状況でした。そのことを病院に相談したら、病院の相談室から、支援団体や関係各所への連絡をしてくれました。
僕の場合、紹介された支援団体(名前は忘れてしまった)と一緒に福祉事務所に行って手続きを取りました。
自分では上手に説明できないことも、支援団体の方が代理で話してくれた感じだったので助かりました。
Aさんは当時、借金もあったという話を聞きました。生活保護を申請する前に借金を清算(破産等の手続き)をしなければ申請は下りないという話を聞いたことがありますが、実際のところはどうでしたか?
福祉事務所が生活保護の手続きと法的整理の手続きを同時進行で行ってくれました。法テラスってご存じですか?国が運営している法律事務所のような感じなんですが、一般の価格より安く手続きができて、しかも生活保護受給中は支払いを待ってくれます。法テラスを利用して自己破産の手続きをしてもらいました。
法テラスへの支払いはどれくらいだったんですか?
普通、自己破産の手続きをすると50万円くらいかかるみたいなんです。
これが法テラスを利用すると20万円くらいで済みます。しかも、支払いは生活保護受給期間中は待ってくれるので本当に助かりました。
生活保護の申請から受給まではどれくらい時間がかかりましたか?
僕の場合は1週間もかからなかったと思います。入院費もそのまま福祉事務所が支払ってくれて病気の治療にも専念できました。
生活保護費の申請から受給まで、2週間から1カ月かかる場合が多いという話を聞きますが、Aさんの場合は早かったんですね。
他の市区町村のやり方は知りませんが、僕は同伴してくれた支援団体の方もいましたし、苦労しなかったという感想です。
入院中は福祉事務所の方が病院に来てくれましたし、本当に生活保護という制度に助けられました。
生活保護の申請には扶養義務者への連絡があると聞きますが、Aさんの場合はどのような形で連絡が入ったんでしょうか?
親に連絡は入ったようですが、連絡だけでした。
扶養してもらえるほど、お金に余裕がある親族がいるわけでもありませんし、福祉事務所もそのことは重々わかっていたんだと思います。
生活保護費はいくらくらい受給されていたんですか?
僕の場合、生活扶助が7万2千円、住宅扶助が5万円の合計12万2千円でした。(東京都内)
それ以外に病院への支払いはありません。本当は福祉事務所が指定する病院にかかるのが普通なんですが、僕は重い病気で扱える病院が限定されていたので、病院に行く前に福祉事務所に連絡してから受診していました。
ケースワーカーの訪問の頻度はどれくらいでしたか?
うちの市区町村は人が足りないのか?僕が怪しいと思われていなかったのか?(笑)それはわかりませんが、1年に1回くらいのペースでした。
それ以外で、生活保護で助かったと思う点を教えてください。
仕事を探しているときは、まるで自分のことのように本当に喜んでくれました。仕事で必要なものは領収書を持っていくとお金をくれるんです。確か3万円までだったと記憶しています。
今は運送関係の仕事をしていますが、作業着の費用や面接にかかる費用は別で出してもらえました。
続いて、Bさんの状況を伺えますか?
私は、東海地方の工場で仕事をしていましたが、職場でイジメに合い精神的に落ち込んでしまって仕事を続けられなくなったのがきっかけです。
東京に戻ってきてから仕事を探したものの、人と接することが怖くなってしまって、家に引きこもることが多くなり、同時期に違う病気も患って生活保護を受給しています。
Aさんと同じように、病院の相談室から紹介された状況でしょうか?
いえ、私の場合は公的書面があった方が良いと思ったので、社会福祉労務士に提出書類を作成してもらいました。費用は17万円と高額でしたが、分割払いも可能だったので何とかなりました。
そして、病院で生活保護を勧められて、書面を持って福祉事務所に相談に行きました。
確かに公的に効力のある文書があると説得力が違いますよね。
申請から受給までの期間を教えてください。
私も1週間くらいだったと思います。すごく早いなと感じました。
私の場合、精神疾患で障害者手帳を持っているから申請も比較的スムーズだったんだと思います。
Bさん障害者なんですか?私のイメージする障害者と違いますね。少し驚きました。
障害者にもいろいろなケースがあります。私の場合、心の病気ですが安静にしていれば人に気づかれることはないですね。
最近、生活保護と不正受給問題がよく報道されますが、生活保護のグレーとの境目について、どのように考えていますか?
グレーとの境目についてはわかりません。でも、私のように病気や就労できない環境からの申請は比較的通りやすいのかな?と感じています。
生活扶助からの申請だと、審査があったり、面談があったりで進みにくい可能性はあるのではないかと思っています。
生活保護を受けている人の中でも、金銭感覚が狂っている人もいますし、受給を受けていてもグレーな人はいると思います。
例えば?
生活保護費だけで生活できない人って思っているよりたくさんいます。パチンコでお金を増やそうとして失敗する人とか、計画的にお金を使えない人とかです。
福祉事務所では、食べられない人にお米やカンパンを配ってくれるんですが、福祉事務所で怒られている人を何度も見ました。
どんな風に怒られているんですか?
『なんで毎月お金足りなくなるんですか?』とか『同じ金額もらっていて、他の人は保護費の範囲で上手くやっていますよ!』とか。ギャンブルも適度な金額なら怒られることはないみたいなんですが、警告を何回もされている人はいるみたいです。後、『働いてください!』はよく聞きますね。
確かに、福祉事務所は働ける人には働いてもらいたいと思っているでしょうね。
中には、生活保護を受けた後にカードローンの契約をする人もいますし、いったい、いくらあれば生活できるんだ!という人もいるでしょうね。
生活保護を受けていても、カードローンは契約できるんですか?
市区町村は金融機関ではないので、家族や所得の確認は行政機関内で調査できますが、信用情報センターにはアクセスできないので、可能性だけの話をすれば契約はできます。
ただ、100%破綻するのでオススメはしませんけど・・・。
実は私も在職中、全く生活保護を受けていることを見抜けずに契約してしまったことがあります。契約後、両親が一緒に来て『うちの息子は生活保護を受けているのに、なぜ契約するんだ!』とお叱りを受けました。
気づかないものなんですか?
気づきませんね。信用情報に生活保護を受けている記述はありませんし、本人が仕事をしていて、在籍確認が取れてしまえば契約できてしまうことが多いんです。申し込み者全員に保険証を確認させてもらうしか方法はないでしょうね。
保険証持参が必須なら、生活保護者は保険証がなくて、医療券しかないからすぐにわかりますね。
Bさんは保護費は役所に受け取りに行っていますか?銀行振込をしてもらっていますか?
私は毎月1日に取りに行っています。今、銀行口座がないので。
銀行口座がない?すごく不便じゃないですか?
銀行口座がなくても慣れれば大丈夫です。私の場合、運転免許証の取得がないんです。保険証もないでしょう。だからカードローンも銀行口座も本人確認書類がないから作れないんです。昔に作った銀行口座はどこかにあるかもしれませんが、今は使っていません。
ケースワーカーの訪問の頻度を教えてください。
私の場合、1年に1回くらいです。
生活保護費は税金から支出されているので、不正受給を許さないと考える人は多いと思います。生活保護は最後のセーフティーネットとも言われていますが、審査はゆるゆるではもちろんダメで、キツくしても不幸な人が出てくる可能性があると考えられます。
ケースワーカーは人の命も預かっていると考えると、私には重すぎる仕事だと感じています。ゲースワーカーのみなさんにはがんばってほしいです。
生活保護は正しい申請なら受給も早い!まとめ
今回インタビューさせてもらった2名は病気が理由で働くことができずに生活保護を申請していますが、働くことができないことを第三者が証明してくれるケースでは比較的受給までの時間が短かいという結果になりました。
生活保護の運用は各市区町村に一任されているため、地域によって申請から受給までの時間が短い、長い、場合によっては許可が下りないというケースも考えられます。
ただし、就職できない理由を第三者機関が説明してくれたり、書面で証明できたりするケースでは福祉事務所も断る理由がないのかな?とも感じます。
また、今回、記事を作成するに当たって参考文献としてマンガ、健康で文化的な最低限度の生活を読みましたが、マンガの中では本人が一人で申請に来ているケースが多く、ほとんどの場合で申請が下りているように感じました。
ただし、正しい理由があって、正しい申請なら。という前提条件付きです。
仮に不正受給で上手に受給できたとしても、不正がバレれば遡って受給金額は返還しなければなりませんし、良いことは1つもありません。
また、一般的には『生活保護費は最低限度の生活をするためのお金なので借金がある場合は通らない』というのが通説ですが、実際はそうではないこともわかりました。
考えてみれば、生活保護の申請をする前にカードローンで生活を立て直そうと考えるのが普通で、多くの方が借り入れをしていると考えるのが妥当です。
このような場合でも、福祉事務所に正直に申告することで、法テラスを紹介してもらえるケースもあり、根本的な生活の立て直しをケースワーカーは考えてくれるでしょう。
- 仕事をやめなくてはいけない環境になったり
- 病気で働けなくなったり
- 母子家庭で生活費が十分に確保できなくなったり
- 高齢で働ける環境でなくなったり
明日は何が起こるかわからないのも人生です。そのような場合、国は国民を守るセーフティーネットを構築してくれているので、安心して次の仕事を選んだり、治療に専念できるのは先進国ならではの制度です。
ただし、統計として、親が生活保護を受けていると、その子供が成人すると生活保護を受ける確率が高いと言われているのも現実です。
人は良い環境にも、悪い環境にも慣れてしまうものです。『生活保護が打ち切られちゃうから仕事しない方がいいや』と思っている方がいれば大間違いで、生活保護は最低限度の生活を保障してくる制度です。
仕事をして稼げる喜びを知ると、人生は希望に満ちてくるはずです。つまり、努力次第で夢の選択肢は無限に広がりますし、その可能性は誰にも開かれているのです。