- 返済はキツいけど100万円以下しか借りてないから大丈夫かな?
- 毎月の返済は他社の借り入れで何とかやりくりしている・・・
- 弁護士に相談するなんてカッコ悪い・・・
- 債務整理の平均的な金額っていくらから?
- まだ私は大丈夫なはず
このようなお悩みはありませんか?
カードローンの返済は、お金のことが気にならないレベルで返済を続けていけることが理想です。
反対に、毎日返済のことが気になっていれば『あなたの借り入れは注意レベル!』かもしれません。
国税庁の民間給与実態統計調査によると日本の労働人口(給与所得者)の平均年収は378万円です。ただし、統計数値は平均年収なので収入がもっと多い人もいれば、少ない人もいるでしょう。
学生の50万円と50代の会社員では50万円の重さが違います。債務整理は金額ごとに方針を決める訳ではなく、借りている方の希望で方向性が決まるのです。
今回は、債務整理は100万円が1つのボーダーラインになってくるという点でお話していきます。
債務問題は必ず解決できる!
今回は、債務整理全般に言えることについてのお話です。
『借金の問題で解決しないことはない。手段がないことはない。絶対に解決する』解決できない借金問題は存在しません。債務整理は債務が50万円でも100万円でも、200万円でも同じことが言えます。
債務整理の相談にはどのような方々がいるのか?
債務整理の相談者は様々な方がいますが、性格のことを言っているわけではありません。債務の相談には様々な環境の方や状況の方がいらっしゃいます。
- 消費者金融に裁判で訴えられて慌てて訴状を持って相談にいらっしゃる方
- 負債で生活が苦しいのは事実だけれども実際にどれだけの負債があるのかは把握しきれていない方
- どうしようもないと思い込んでヤミ金に手を出してしまい相談にいらっしゃる方
- 子供の負債を心配し相談にいらっしゃるお母様など
なお、誤解があってはいけないので申し上げますが、最後に例としてあげました本人以外の方の債務についての相談は、本人を連れて来ていただかないと相談ならまだしも、弁護士や司法書士は依頼を受けることはできません。
ただし、家族の方の相談が解決のきっかけになることはよくあることです。
②債務整理の相談で意外と多い!債務を把握できていない
債務整理の相談にいらっしゃる方々について、まずご自身の総負債や債権者を把握できていない方が多くいらっしゃいます。
これは、自分の借り入れを把握することを怠っているという意味ではありません。
借金によって生活が苦しくなると、他の金融会社から借りては他の金融会社の返済に充てるという悪循環に陥ってしまう方が多く、悪循環に陥ってしまった場合、現状を把握する判断力を奪ってしまうのが借金の特徴なのです。
そのような状況のなか、何とか情報を得ることに成功し、一大決心で弁護士や司法書士の事務所にたどり着き、弁護士や司法書士によって債権者の数や負債総額を把握することができるのです。
債務を正確に把握できていない解決策としては、弁護士や司法書士に相談する際、総債務金額や債権者を把握していなくてもお手持ちのカード、引き落としがある場合は通帳を持っていくことで弁護士が債務の確認をしますので安心して相談をしてみてください。
③債務整理の相談で多いのは債務100万円前後
①ご自身の総債務額を把握している方、②債権者数・債権者名も含めメモを持参して相談にいらっしゃる方もいます。
そのような方々の債務を洗い出してみると債務額は100~150万円というケースが多いです。
相談者は総負債額が高額でないので『債務整理はできないのではないか?』という疑問を抱き、弁護士や司法書士に相談する第一歩を踏み出すことができない方もいらっしゃいます。
果たして100万円の債務は高額ではないのでしょうか?
債務100万円の場合の利息を確認していきます。
消費者金融A社 | 消費者金融B社 | 銀行カードローンC社 | |
借入金額 | 40万円 | 30万円 | 30万円 |
金利 | 18.0% | 18.0% | 14.6% |
毎月の利息※1 | 5,917円 | 4,438円 | 3,600円 |
返済金額 | 12,000円 | 9,000円 | 8,000円 |
完済までの総額 | 564,000円 | 423,000円 | 408,000円 |
返済回数 | 47回 | 47回 | 51回 |
※1 利息は30日で計算。
カードローン2社、銀行カードローン1社で借り入れをしている場合、毎月の返済金額29,000円に対して金利は15,045円です。裏を返せば元金は13,955円しか減っていません。
本人は毎月3万円前後支払っている認識を持っていますが、実際には半分以下しか元金は減っていないのです。返済だけ続けても4年かかる計算で返済総額は1,395,000円になります。
慢性的に生活が苦しい場合、追加で借り入れができるカードローンを使い続ける限り借金は減りません。カードローンは便利な反面、追加の借り入れをすることで借金の総額がわかりにくくなっている側面もあるのです。
この数字から見て、100万円の借り入れは少額ではないことがご理解いただけるのではないでしょうか?
④債務整理の相談ケース:裁判を起こされた
カードローン業者や銀行は金利で収益を得ているので、入金をしない場合は封書での連絡や、裁判を起こされ裁判所から訴状が届くケースもあります。
裁判を起こされたケースは急いで対処する必要があります。無視していると給料等の財産を差し押さえられる可能性があります。
裁判所からの訴状は見慣れないもので、大半の方が通知を受け取った瞬間に驚きで青ざめます。
返済が難しいと感じた時点で次の手を考えることが重要です。
債務整理は金額が問題ではなく、あなたの心が決める!
債務整理に総負債額は関係ありません。冒頭でもご説明したとおり、収入金額は人によって違います。
毎月1,000万円の収入がある方は100万円は小さい金額だと感じるでしょうし、月収10万円の方なら100万円は大金です。
問題は100万円借りたら金利の支払いがあるということです。毎月3万円の支払いを4年続けて、やっと終わるのが100万円の借金です。
- 返済は余裕を持って行えていますか?
- 病気になったらどのように返済を続けますか?
- 毎月の返済がストレスになっていませんか?
債務整理は金額ではなく、50万円でも100万円でも500万円でも、心にゆとりを持って返済を継続できることが条件です。
このように債務整理は金額が問題ではなく、あなたの心が決めるのです!
何事も早めの対応が重要です。体調不良についても早めに病院に行けば大ごとにはなりません。債務整理についても危険を感じたら早めに相談にいくことが大切なのです。
少額でも債務整理は可能
私は100万円の債務整理が少額だとは思いません。しかし、多重債務と比較した場合、借り入れ額が大きいか小さいかという意味で判断すると100万円の債務整理は少額に分類されます。
結論から言いますと、50万円でも100万円でも債務整理は可能です。
もちろん、生活について負債が原因で成り立たず、支払不能状態である必要はあります。そもそも支払えるのなら好き好んで債務整理をする方はいませんよね。
しかし、必要なときに必要な債務整理をすることに金額の多い少ないは関係ありません。
債務整理をすると100万円の返済は2年9カ月で終わる
仮に100万円で債務整理をした場合で考えてみましょう。将来的に発生する金利はストップがかかり、返済は元金のみになります。
100万円債務が残っていて毎月3万円ずつ返済すると、33回、2年9カ月で終わる計算です。上記の利息計算と比較すると47回で終了する予定なので、あまりメリットを感じないかもしれませんが、そうではありません。
カードローンは追加で借り入れできる性質を持っているので、返済だけなら47回(約4年)ですが、返済しては借り入れを繰り返してしまうため10年、長い方だと20年経っても借金は減っていないというケースもあるのです。
借金問題はこのような事情もあり、当事務所に相談に来られた方も安心して涙を流された方もいらっしゃいました。
借入額100万円で債務整理は可能か?まとめ
例え、総負債額が比較的少額であったとしても、それぞれの状況に応じて適切な債務整理の方法があります。
総負債額が100万円であったとしても、収入がないのでしたら破産を選ぶことも可能です。
このように、債務整理には様々な手段・検討事項があります。借金が原因で生活が成り立たなくなった場合や、毎月の返済にストレスを感じてる場合、早めの相談をおすすめします。
弁護士に相談というと敷居が高く感じる場合もありますが、最近は借金シミュレーションもあり、今後どうしていきたいかアンケートに答えると専門家が回答してくれるものもあります。
- 借入金額を入力
- 毎月の返済金額を入力
- 現在の返済は苦痛ではないか?
- 今後どうしていきたいか?
シミュレーションをしてみると自分では見えなかった答えが見つかる可能性もあります。
借金で生活が成り立たなくなる前に行動することが重要です。早めに弁護士や司法書士に相談、適切な手段による債務整理方法を検討してみてください。
最後になりますが、とても大切なことなのでもう一度申し上げて今回は終わりとさせていただきます。
「借金問題で解決しないことはありません」